Krasism
感情とか ことばや声が
あふれてこぼれそうではちきれそうな
そんなときって ある

こぼれ落ちてしまったら
その先はどこへいくの

紙の上にインクをのせるように
ていねいに
どこかやり場のない感情の数々が
着地点を見つけるために

あたしは
数あまたを見て きいて たしかめる

この果てしない暗闇のうえの
はげしく燃えるようなみどりや
まぶしいほどに透った白や
とろけそうに深い茶の
この果てしない床を踏みしめる

ここ
今いるこの世界の
色やにおいが好きだ
かたちも音も 好きだ

この世界のかたちは
丸くゆがんでいて
それゆえにあたしもあなたも
あの人もどの人も ゆがんでいるのだ

丸いゆがみのなかにある世界は
まるで小さな水色の金魚ばちみたいで
それはそれはきれい

ここ
今いるこの世界が好きだ

ここにはあなたがいて
あたしを守ってくれて

あなたの心臓の音は ずっと昔から知っている
あなたのにおいは 夕暮れの風と同じ
あなたの色は はちみつみたいなとろりとした色
あなたのかたちはというと
あたしの愚かなくぼみとおんなじに
おんなじ質量だけ
おんなじ場所がでっぱってる
おんなじく ゆがんでる

ここ
今いるこの世界が好きだ
この場所が好きだ
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by lilmickey | 2009-11-08 03:32 | それゆけあたし
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