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マーキュリー
マーキュリー

脳の裏側がしびれていくのを感じる。
甘い液体に沈んでいくのを感じる。
きみと向かい合って日々の残像とか欲望を
ありのままに重ね合わせられたらいい。
強くなるのに、あたしはその合言葉を知らない。
古い家のほこり舞うあの部屋に、
残像たちが溶け合って固定されて行く気持ちに、
あたしの声は響くだろうか。
きらきらほこりだけ踊るは求愛ダンス、
あたしがつぶやくのは暗号、
宇宙がきみに発信するのは春の雨、
だけどそのなかで微笑んでいてね。
こんな距離じゃ足りないのよ。
きみの言葉はあたしの鍵穴にじわじわと染み込んで待ってる。
さがしにいきます。
きみのこころのなかにあるのは過去であっても。
こんな距離じゃ足りないのよ。もっと近くがいい。
未来を見せてあげる。きみに、見せてあげる。


マーキュリーpart2

さがしにいきます。
いつか見せてあげる。きみに、見せてあげる。
微かな希望だけじゃ終わりはないかもしれないね。
きみが見つめているものは空前のほこりなんかじゃなくて、
冷たい春の雨でもなくて、束の間の快楽でもないんだろう。
きみが見つめているものが過去ならばあたしが歌う意味をその両手でとらえて。
絹みたいな感触に慣れていてとげとげの不器用さに
眉をひそめたきみの横顔に接吻を。
熱を伴う幾ばくかの魅惑にあたしは真珠をまき散らして
きみにきみに発信するのは春の雨。
あたしの声があの天井を揺るがすなら素敵。
あたしの衝動があの部屋を破壊するなら綺麗。
あたしのふとももが嘘を吸収して潤った凹凸に真摯なあいを語るなら素敵。
水星はあおき光を湛えてあたしをひっぱる。行かない。
こんな距離じゃ足りないから。
あたしはきみの元へゆきます。
きみの未来をさがしにいきます。
いつかきみに未来を見せてあげるよ。
by lilmickey | 2005-03-29 23:32 | アンプロンプチュ
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