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江國香織
江國香織作品には、たくさんの思い入れがあります。

流しのしたの骨
▼これはあたしの薬のようなもので、なにかあると必ず手に取る本。
 読みすぎてもうぼろぼろなのに、この本はずっとあたしの宝物だろうな。
 どこがいいとかうまく言葉にはできないけど、
 あたしが辛いときに求める空気をこの本に感じられるというのが適切かも。

江國香織の文体が好き。
やわらかく包み込むような言葉でものごとを形容するし、
突拍子もなく、でも奇抜ではない主人公の言葉たちや心情、背景の設定、
それに対する作者のあたたかみをいつも感じる。

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なつのひかり
綿菓子
落下する夕方
すいかの匂い

▼「綿菓子」がものすごく好きな物語。どうしようもないな。切なくて。
 「なつのひかり」は江國さんっぽくない変わったストーリーだけど楽しめた。
 「落下する夕方」これも切ないなぁ。「すいかの匂い」これは短篇集。

映画にもなった辻仁成との合作「冷静と情熱のあいだ」もきれいな物語でした。
極端に言えば、江國さんは女らしい文を書く人だと思う。
だからあたしも多くの部分を受け入れられたし、美しいと感じた。
あとに残るような淡い切なさも読み終わった後に心地がいい。
それぞれ物語によってあたしにも好き嫌いはあるけれど、世界観にはいつも魅了されます
by lilmickey | 2005-03-23 16:53 | それゆけあたし
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